海外で『幼い子供を中心に広がっている珍しい肝炎』の件、
ここ数日『アデノウイルスが関係している可能性が高い』というニュースが出始めました。
そのニュースの最後にアナウンサーが
「アデノウイルスには、アルコールが効きません(にくいです)」と
補足している場面をしばしば目にします。
これは、ウイルスには
「エンベロープウイルス」と
「ノンエンベロープウイルス」という
構造の異なる2種類が存在するためです。
エンベロープとは、ウイルスの外側を覆う膜のことで、
この膜を「持つ/持たない」で大きく2分されます。
(一般的に)
アルコール消毒の有効性は以下といわれています。
▶エンベロープウイルス→〇
▶ノンエンベロープウイルス→✕(ないしは△)
アデノウイルスは、後者の
「ノンエンベロープウイルス」であるため、
アルコールが効きにくいとされている理由です。
他にこれに属すのが「ノロ」「ロタ」ウイルスなどがあります。
一方、アルコールが効果的なエンベロープウイルスには、
コロナウイルス、インフルエンザウイルスがあり
新型コロナウイルスの感染対策にもアルコールが推奨されています。
次亜塩素酸は「有機物に反応する」ため、
どちらの種のウイルスにも有効です。
いずれにしても、手洗い・うがい・マスクなどの基本的な対策をしっかり行い、
免疫を下げないように健康的な生活を送りましょう。
※本内容は、2022年4月28日段階で報道されている内容をもとに記載しております。
そのため、調査段階の「可能性」を前提にした不確実性がある内容を含みます。
Comments